簡単に済ませてしまいがちなシャンプー前の予備洗い。ただ髪を濡らすだけではなく、ほこりや軽い汚れをあらかじめ丁寧に落とすことで、シャンプーの泡スパ効果がさらに高まります。
まず36〜38℃前後のぬるま湯で全体の軽い汚れを落としていきましょう。この時、5本指を使ったハンドブラッシングで優しくかき分けながら行うのがポイントです。
次に、地肌をすすぐように、くぼませた手の平にお湯を溜めながら丁寧に洗い流していきましょう。汚れが溜まりやすい生え際や頭頂部も“溜め洗い”が効果的です。
- 通常は入浴前のブラッシングが理想ですが、乾燥ダメージを受けている頭皮にはストレス・ゼロのハンドブラッシングが最適です。
泡をのせる時は髪の上ではなく、髪を上に持ち上げるようにして「頭皮」に密着させるように馴染ませていきましょう。後頭部からのせて生え際までしっかり頭皮を包み込むことで潤いや栄養が隅々まで行き渡ります。
泡が届きにくい後頭部からのせていきましょう。髪を持ち上げるようにかき分けながら、頭頂部に向かって下から上へと密着させていくのがポイント。
サイドも同じように髪をかき分けながら、下から上へ泡を密着させていきます。
最後にフロントの生え際から頭頂部にかけて泡を密着させていきます。この時、サイドと後頭部の髪もまとめて頭上にのせ、毛先までしっかり泡で包み込みましょう。
泡を全体にのせたら、力をいれずに下から上へ泡を転がすようにマッサージしましょう。こすらずに泡の吸着力を活かしながら、クルクルマッサージと泡プッシュを繰り返すことで、頭皮を傷めずに皮脂や汚れを落とし、血行を促進します。
もっちり泡をクッションにして円を描いていくマッサージ。泡の弾力を感じるぐらいの力で押すのがポイント。
もっちり泡を頭皮に密着させるように上からゆっくりと押し、頭皮に触れる前に手をふわっと離すプッシュマッサージ。
えりあし部分から、髪の根元にすっと手ぐしを入れます。泡をつぶさないように優しく触れてあげましょう。
そのまま頭皮についた泡をクルクルと円を描くように下から頭頂部へ向かって転がしながらマッサージしましょう。
後頭部の中央で両手を重ね、全体をゆっくりと泡プッシュしていきます。疲労回復のツボが集中しているので、リラックス効果も高まります。
耳の上の生え際にあるツボ。頭のうなじとコリをほぐすのに効果的。
体の中心線で、生え際(額)から小指1本分上のツボ。抜け毛に効果的。
頭頂部の中央にあるツボで頭の血行促進など育毛に効果的。
生え際の「角孫」と「神庭」の2つのツボを中心に両手を置き、そのままの位置でゆっくりと円を描いてマッサージします。血行がスムーズになり、髪に必要な栄養を行き届きやすくします。
次にゆっくりと手を動かし頭頂部へ向かって泡を転がしてマッサージしていきます。力をいれずに泡の弾力を意識して行いましょう。
最後に頭頂部にあるツボ「百会」の上で両手を重ね、頭頂部全体を3〜5秒かけてゆっくりと泡プッシュします。(3回繰り返す)頭がふっと軽くなった感じがすれば、血行がスムーズになり始めた証拠です。
すすぎ残しはフケやかゆみの原因になるので、しっかりと丁寧に洗い流しましょう。泡の残りやすい後頭部や生え際の地肌は、くぼませた手の平にお湯を溜めながらすすぐ“溜め洗い”がおすすめ。頭皮を傷つけずにしっかりと落としていきます。
すすぎの前にあらかじめ泡をハンドブラシで落とし、すすぎの負担を減らしてあげます。
36〜38℃前後のぬるま湯で全体を流した後、髪の根元から手ぐしを入れて髪を分けながら地肌をすすいでいきます。
泡の残りやすい生え際や後頭部は髪の根元で手をくぼませて、お湯を溜めながらすすぐとかゆみやフケも軽減していきます。
コンディショナーは髪の痛みが気になる部分や毛先を中心に、優しくおさえ込むように馴染ませていきましょう。毛束を両手ではさみ、上から下へすべらせていくことでキューティクルが閉じていくので、より潤いを保ちやすくなります。
頭皮のリセットケアで差が出るのが、乾かし方。洗い上がりの頭皮はデリケートなので、半乾きの状態で放置したり、タオルでゴシゴシ拭いたりするとすぐに傷ついてしまいます。乾かす時は“頭皮をこすらず、水分を残さない”が鉄則です。
すすいだ後は髪をかるくしぼって、頭皮に残った水分をタオルで優しく吸い取っていきましょう。タオルは肌に負担のかからない柔らかい素材がベスト。
次に髪の中央から毛先に向かって髪をタオルで挟むようにトントントンと乾かしていきます。
ある程度拭き取ったら、ドライヤーで根元を中心に乾かしていきます。この時、頭皮から20cm程度離して、短時間で行うのがポイント。
最後にハンドブラッシングをしながら冷風を当てると、キューティクルが引き締まりツヤ髪に仕上がります。
ダメージを受けていた頭皮が正常にリセットされ始めると、色々な変化を感じることができます。毎日のちょっとした変化をセルフチェックしながらお手入れを続けましょう♪
お手入れの始めは泡立てを丁寧にすることが大切です。準備の「泡立て」とSTEP4の「すすぎ」をマスターしながら効果的なもっちり泡で洗ってあげましょう。
泡スパを継続していくと、頭皮のかゆみが治まってきます。頭皮のターンオーバーが整い始める11〜20日の経過時期は細かいフケが多少出ることはありますが、日に日に治まってきます。
泡スパの本格的な効果が髪と頭皮に現れてくる実感期。髪に弾力とまとまり感が出てくるのも頭皮がリセットされている証拠。この時期の頭皮は栄養が行き届きやすい状態なのでバランスの取れた食事など、からだの内側からもサポートしてあげましょう。
こすらない泡スパお手入れで、角質層の保湿機能とバリア機能が高まることで健康な頭皮にリセット。毛根から育つ髪1本1本がしっかりとして、根元から全体的にボリュームが出てきます。